’20/03 最多検出マルウェア – トロイの木馬「Dridex」が急上昇

Check Point社が2020年3月のマルウェアランキングを発表しました。
3月 マルウェアトップ10
順位 | 前月比 | マルウェア名 | 解説 |
---|---|---|---|
1 | → | XMRig | クリプトマイナー。オープンソースのソフトウェアで、CPUを利用してマイニングを行う。 |
2 | ↑ | Jsecoin | クリプトマイナー。消費電力の少なさやユーザーの明示的な同意を求める信頼性などを強みとして打ち出している。 |
3 | ↑ | Dridex | バンキング型トロイの木馬。「WebInject」と呼ばれる手法を利用して、銀行口座の認証情報窃取する。 |
4 | → | Trickbot | バンキング型トロイの木馬。多目的トロイの木馬の一種で、多様な攻撃を可能とする。 |
5 | ↓ | Emotet | トロイの木馬。情報窃取の他、マルウェアの追加ダウンロードなどを行う。 |
6 | → | Agent Tesla | 遠隔操作マルウェア。モニターを遠隔で監視し、パスワードなどを窃取する。 |
7 | ↑ | Formbook | トロイの木馬。あらゆるウェブブラウザから認証情報を窃取する。 |
8 | ↓ | Lokibot | トロイの木馬。仮想通貨のウォレット情報や、FTPパスワードなどを窃取する。 |
9 | ↓ | Ramnit | トロイの木馬。銀行口座の認証情報やFTPパスワードなどの情報を窃取する。 |
10 | ↑ | RigEK | 脆弱性攻撃ツール。改ざんされたサイトにアクセスしたユーザーをRigEKが設置されたサイトに誘導する。 |
バンキングトロイの木馬「Dridex」が、初めてマルウェアランキングにランクインしました。 悪質なExcelファイルを添付したスパムキャンペーンによって急速に拡散し、3位にまで急上昇しました。
Dridexは、2011年に初めて確認されたWindowsを標的とするバンキングトロイの木馬です。スパムメール経由で端末に感染し、銀行の認証情報や個人情報を窃取し、不正送金を行います。過去10年間にわたってアップデートされ続け、現在は、BitPaymerやDoppelPaymerなどの標的型ランサムウェアのダウンローダーとしても利用されています。
Dridexに感染しないためには、感染経路となるメールに注意しましょう。信頼できる発信元から送られてきたように見えるメールでも、以下のような点を確認する必要があります。
送信元のメールアドレス
メールの添付ファイルを開く前に、正しいメールアドレスから送信されたメールかどうかを確認しましょう。
送信元のメールアドレス
今回、Dridexが拡散されたスパムキャンペーンでは、Excelファイルのマクロが悪用されていました。 覚えのないメールの添付ファイルには注意し、誤って開いてしまった場合でも、マクロを安易に実行しないようにしましょう。
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