Check Point(チェック・ポイント)マルウェア検出数ランキング – 2024年11月

ボットネット「Androxgh0st」がIoTボットネット「Mozi」の機能を組み込み、攻撃範囲を大幅に拡大。11月の検出数ランキングのトップにランクインしました。一方、モバイルマルウェア部門では、バンキングトロイの木馬「Anubis」に新たな機能が追加され、2位に順位を上げています。

2024年11月 マルウェアファミリー トップ10

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順位前月比マルウェア解説
Androxgh0stボットネット。
WindowsやMac、Linux 等多岐にわたるOSを標的とする。
2FakeUpdatesダウンローダー。
アップデートと偽り、様々なマルウェアを二次ダウンロードする。
3AgentTesla遠隔操作マルウェア。
キーボードの入力情報や画面のスクリーンショットから認証情報を窃取する。
4FormBook情報窃取マルウェア。
ウェブブラウザなどから情報を窃取する。
5Remcosリモートアクセス型トロイの木馬。
スパムメール経由で拡散する。
6AsyncRatトロイの木馬。
Windowsを標的とする。
7NJRatリモートアクセス型トロイの木馬。
フィッシングやドライブバイダウンロードを通じて感染する。
8Phorpiexボットネット。
スパムメール経由で拡散し、マルウェアの二次ダウンロードを行う。
9Cloud Eyeダウンローダー。
Windowsを標的とする。
10Rilide悪意のあるブラウザの拡張機能。
Webブラウジングの監視したり、暗号通貨を窃取したりする。

2024年11月 モバイルマルウェア トップ3

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順位前月比マルウェア解説
1Jokerスパイウェア。
Androidを標的に、SMS、連絡先情報、端末情報を窃取する。
2Anubisバンキングトロイの木馬。
キーボード入力情報、録音機能から情報を窃取する。
3Necroドロッパー。
有料のサブスクに登録させることで金銭を窃取する。

2024年11月 ランサムウェアグループ トップ3

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順位ランサムウェア解説
1RansomHubRaaS モデルで動作するランサムウェア。
高度な暗号化方式を採用している。
2AkiraWindowsとLinuxを標的とするランサムウェア。
VPNの脆弱性を悪用し社内ネットワークに侵入する。
3KillSec3RaaS モデルで動作するランサムウェア。
同名のグループは、ランサムウェアだけでなくDDoS攻撃などもサービスとして提供している。

Androxgh0st が Mozi の技術を取り入れ勢力拡大

11月はボットネット「Androxgh0st」が勢力を拡大し、トップにランクインしました。
Androxgh0stは元々、Webサーバーの脆弱性を悪用した攻撃を行うマルウェアでしたが、IoTボットネット Mozi の技術を取り入れ、攻撃範囲を更に拡大しています。
主な標的は、エネルギー網、輸送システム、医療ネットワークなどの重要インフラです。Androxgh0st に感染すると、資格情報が窃取され、DDoS攻撃や機密情報漏洩の被害に遭う可能性があります。

Anubis モバイルマルウェアに新たな機能

モバイルマルウェアにおいては、Joker が首位を独占。それにAnubis、Necroが続く結果となりました。2位にランクインした Anubis には、リモートアクセス機能、ランサムウェア機能などの危険性の高い機能が新たに追加されており、今後の動向に注意が必要です。

Androxgh0st の勢力拡大とMoziとの統合からは、攻撃者が常に手法をアップデートし続けていることが窺えます。大きな損失を生むことにならないよう、組織には迅速な対応と、脅威を検知・無効化する堅牢なセキュリティの構築が求められているとCheck Point 社は注意を呼びかけています。

宝情報では、Androxgh0stなどのマルウェア対策に有効なセキュリティ製品を取り扱っています。

また、Anubisをはじめとするモバイルマルウェア対策に特化したモバイル端末用のセキュリティ対策製品もございます。

Check Point の「グローバル脅威指標」は、Check Point のクラウド上に存在するセキュリティ脅威情報基盤 「ThreatCloud」に基づいて作成されています。

参照元 November 2024’s Most Wanted Malware: Androxgh0st Leads the Pack, Targeting IoT Devices and Critical Infrastructure

詳細は、株式会社宝情報までお気軽にお問い合せください。

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