導入事例

株式会社テクノル 様

ー 株式会社テクノル 様

青森県八戸市を拠点に、地域企業のIT化をサポートしてきた株式会社テクノルでは、セキュリティ課題の解決を目的としたサービスの中核となるUTM機器にCheck Point 600アプライアンス・シリーズを採用した。中堅・中小規模ならではの複雑なニーズに応える同社の取り組みを、Check Pointはどのように支えているのだろう。同社でサービス企画に携わるテクニカルサポート課 課長 楢山文博氏に聞いた。

中堅・中小規模ビジネスを展開する地域の企業のセキュリティ・ニーズに対応

セキュリティを脅かす攻撃が複合化し、さらに巧妙になろうとしている。企業にとって、こうした脅威への対応は、大きな課題だ。青森県八戸市を拠点に、県内各企業に、OA機器やオフィス家具の販売、ドキュメント・サービスなどを提供していた株式会社テクノルでは、こうした課題に直面する地域企業のIT化ニーズに応え、10年ほど前から、インターネット・セキュリティを中心としたソリューション・ビジネスを展開している。その主力商品のひとつが、UTM(統合脅威管理)アプライアンスだ。求められるセキュリティ機能を集約し、強固なセキュリティ対策を可能とする統合型セキュリティ・アプライアンスである。

ところが、そうしたサービスを展開するなかで、同社は新たな課題に直面することになる。ネットワーク上の脅威に対して、独自に対抗手段を用意することが難しい中小規模の企業をどうサポートしていくかということだ。中堅・中小規模ビジネスを展開する地域企業の多くは、潤沢なIT予算を持たず、人的なリソースにも乏しい。セキュリティへの不安を感じてはいても、その対策は後手に回ってしまいがちになる。そこで、同社が取り組んだのが、低コストで運用負荷の少ないセキュリティ・ソリューションの開発だった。

株式会社テクノル 営業本部サービス企画部 テクニカルサポート課 課長 楢山文博氏は、「当社では、従来から、例えば複数の事業拠点を持ち、比較的大規模なビジネスを展開するお客さまを対象に、強固なセキュリティ対策を支援するサービスを提供していました。新たなサービスは、そんなサービスが事業規模にマッチしない、あるいは高額なIT投資が難しく、導入が困難なお客さまのニーズに応えるためのものでした」という。

同社では、2013年1月末、こうしたニーズに最適なソリューションとして、「MRII」と名付けられたサービスをスタートさせる。低価格でのレンタルを基本としたサービスだ。「『MRII』は基本的なセキュリティ対策だけでなく、小規模オフィスでビジネスを展開するお客さまの業務ニーズに的確に応えるものとして、地域のお客さまに受け入れられていきました」(楢山氏)。

コスト増なしでマネジメント機能をそのためにチェック・ポイントをセレクト

MRIIの中核となるUTM製品には、現在、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社が提供するCheck Point 600アプライアンス・シリーズの620アプライアンスが採用されている。楢山氏は、「セキュリティ・マネジメント機能が追加できるため、よりよいサービスを提供が可能だろうと考えました」と採用の理由を説明する。Check Point 620アプライアンスでは、セキュリティ・マネジメント機能を追加しても、安価で提供することが可能になる。「リーズナブルな価格で、十分なセキュリティ機能を提供するというMRIIサービスの一番の条件がクリアできる製品だと思います」(楢山氏)。もちろん、Check Point 620アプライアンスならではの機能性や安定性といったメリットも評価してのことだ。

Check Point 600アプライアンス・シリーズは、社員数100人未満の小規模オフィスを対象としたUTM(統合脅威管理)アプライアンスだ。ファイアウォール(アクセス制御)、VPN(仮想専用線)接続、IPS(侵入防止システム)、ウイルス対策、迷惑メール対策、URLフィルタリングなど、セキュリティ・ゲートウェイに求められる十分な機能を提供し、無線LANの親機として利用できるモデルも用意されている。

楢山氏が評価したWebベースのローカル管理インタフェースは、迅速なセキュリティ・ポリシーの設定、デバイス設定やポリシーのカスタマイズ、セキュリティ監視機能などを提供する。MRIIの顧客の大部分を占める中小規模オフィスの専任IT管理者がいない環境でも、容易な運用が可能だ。「 マネジメント機能は、ぜひ提供したかった機能です。それが、低価格で提供できるというのは、Check Point 600アプライアンス・シリーズの大きな魅力だと思います」(楢山氏)。

ビジネス拡大も視野にトータルなパートナーシップに期待

Check Point 620アプライアンスの採用は、2014年4月末。楢山氏によると「Check Point 600アプライアンス・シリーズは、9月時点で、すでに200台の導入実績を持っています」とのこと。採用に際しての準備期間は2カ月ほどと、非常にスピーディなものだった。

これは、Check Point 600アプライアンスならではの、使いやすさ、設定の容易さが寄与する部分も大きいという。ITスタッフが不足気味の小規模環境における導入の容易性は、また、サポート面での効率性にもつながるものだ。「Check Point 600アプライアンスに触れる機会が最も多いのは、設置を担当するエンジニアですが、エンジニアからは、拍子抜けするほど簡単だという評価が届いています」と楢山氏。「稼働までに、何度も顧客を訪問し、設定を行うというのが一般的なのですが、CheckPoint 600アプライアンスの場合、ほんの数回の訪問で十分」というように、テクノルの社内評価でも、導入の効率性、稼働後の安定性への評価は高い。

「チェック・ポイント社の場合、ヘルプデスク、体制面、レスポンス、こちらからの問い合わせに対する回答の正確性についても評価は高いと思います」と楢山氏。MRIIのサービス提供エリアを県外に、東北エリア全域に拡大したいというテクノルにとって、より密接な関係を築くことができるチェック・ポイントは、理想的なパートナーとなるはずだ。「当社のセキュリティ・ビジネスは、まだまだこれから発展していくと考えています。チェック・ポイント社といっしょに、育てていきたいですね」(楢山氏)。

MRⅡ

所在地 青森県八戸市
設立年 1984年
事業内容 OA機器関連:複写機/各種メーカーパソコン/プリンター/
周辺機器/FAX/ソフトウェア/他
●マルチベンダーサービス:ハードウェア設置/
ソフトウェア設置(OS、ソフト、ドライバインストール)/インターネット接 続/
障害復旧(修理、メーカー修理取次ぎ)/ネットワーク環境設定/他
●その他:オフィスファニチャー関連/各種工事/各種サイン施工など
URL 公式サイト(外部リンク)

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